目次
キャンペーンを行うと得られる3つの効果
Instagramでキャンペーン行う目標はたった一つです。それは、「見込み客を獲得すること」です。「売上を上げること」ではありません。
なぜInstagramでキャンペーンを行うと見込み客を獲得できるのか、それは大きく4つの効果があるからです。
1. ブランドの認知度の向上
どのような形のキャンペーンにもいえますが、キャンペーンに参加してもえらうこと自体が自社ブランドや商品との接点を持ち認知効果が期待できます。
2. フォロワー以外のユーザーに拡散
Instagramは他のSNSと違って拡散力が無いと言われています。実際に写真を投稿しているだけではフォロワー以外への訴求力はまったくありません。
そこでキャンペーンを行い多くのユーザーに参加してもらうと、自社ブランドに関連したハッシュタグ付の写真を投稿し、ユーザーのフォロワーに認知されます。その認知したユーザーがキャンペーンに参加し、そのユーザーのフォロワーに訴求されるといった拡散効果があります。
3. ブランドへの好感度の向上
Instagramがあなたのブランドへの信頼性を向上してくれます。それはInstagramユーザーは綺麗でおしゃれな写真を投稿したいと考えています。複数枚写真をとって一番の写真を投稿します。
ライフスタイルに沿った写真はそれだけで訴求力があります。なぜ訴求力があるのか?と思った方は下記の記事の「ライフスタイルに直結した訴求」を御覧ください。
4.ブランドの信頼感の向上
まずはこちらの数値を御覧ください。
インフルエンサー・マーケティング・プラットフォームのマーカリー(Markerly)が200万人のインフルエンサーを対象として発表した数値ですが、フォロワー数が多くなるにつれていいね率が下がるという統計結果が発表されました。
フォロワー数 | |
---|---|
1000未満 | 8% |
1000~1万 | 4% |
1万~10万 | 2.4% |
100万~1000万 | 1.7% |
つまりこれがどういうことかといいますと、コンバージョン率はユーザー同士の距離に比例します。有名人を使ってキャンペーンするよりも一般の方に参加して投稿してもらったほうが効果が高いということです。
リアルと連携して相乗効果
キャンペーンは新商品や季節商戦などで行われることが多いと思います。そういった場合Instagramのみで行うのではなく、テレビCMやイベントへの出店といったリアルな施策からの接点を増やすようにしましょう。
例えばイベント会場でその場でハッシュタグ付きの写真を投稿してもらうキャンペーンや、テレビCMを行う場合は専用のWebページを用意してキャンペーンテーマに沿った訴求を行う方が、認知向上や参加率の向上になります。
キャンペーン期間を設定する
投稿数が少ないと参加しない
リアルなイベントでも同じですが、人が集まっているイベントはより人を呼びますが、人が集まっていないイベントはより人を呼ばなくなってしまいます。そのためキャンペーンの初動を早めるにはある程度アクティブなユーザーや、マイクロインフルエンサーなどに協力して貰う必要があります。
また最初にある程度のクオリティーが高い写真が投稿されることで、クオリティーが担保され結果的に商品イメージの向上につながります。ただしプロが撮ったようなクオリティーが高すぎる場合は、かえって参加のハードルが上がりすぎて投稿が集まりにくくなります。
キャンペーンの期間は最低でも1ヶ月以上は必要
ユーザー参加型キャンペーンをした場合、短期間で結果を求めることはやめたほうがいいでしょう。参考になる初期の写真の投稿が集まるまでの期間を逆算し、キャンペーンスケジュールを設定する必要がありますので、最低でも1ヶ月以上はとるようにしましょう。
インフルエンサーの参加
予算との兼ね合いになりますが、やはりインフルエンサーの参加は絶大な効果を発揮し短期間でキャンペーンを盛り上げる事ができます。
カリスマインフルエンサーやミドルインフルエンサーへの協力はプロダクションなどの仲介業者を通して依頼することになります。
近年ではマイクロインフルエンサーやライトインフルエンサーなどの注目も高まっており、好きなカテゴリやブランドだと無料で協力してくれることもあります。また普段からInstagram上でコミュニケーションをとることでキャンペーンに協力してもらいやすくなります。
インフルエンサーに協力を依頼する3つのサービスを紹介します。
INSTAGRAMMER.JP
3Minuteが行っているインフルエンサーの紹介サービスで、日本で初めてインスタグラマーに特化した紹介サービスを開始しました。現在では1000人を超えるインスタグラマーが登録しています。
ROOTSTER
2016年に起業した新興企業です。AIを使った画像解析からマーケティングを効率化し、企業にあったインフルエンサーを簡単に検索できるサービスを提供しています。対象のインスタグラマーを無料で検索できるのがいいですね。
キャンペーンタイプを設定する
体験型キャンペーン
リアルなイベントに参加したユーザーが体験したものを写真で投稿してもらうキャンペーンです。このキャンペーンで重要なことは「初体験」と「写真映え」です。イベントに参加した時の体験と写真写りが良くなるような、色彩や撮影ブースなどを用意する必要があります。
例えば日本コカコーラのいろはすでおこなった「LOVE WATER PHOTO」があります。いろはすでは水とハイスピートカメラを使った非日常を体験できる特設ブースを設置し、Instagramに投稿したいと思わせるネタを提供しました。
参加型キャンペーン
一番ベーシックなキャンペーンはユーザー参加型です。企業はキャンペーンテーマ用のランディングページをWebサイトに開設し、キャンペーン内容や参加方法を説明します。
このキャンペーンで重要な2つのことは「参加しやすい」・「撮りたくなる」ことです。
「参加しやすい」は参加するための商品が高価過ぎたり、時間がかかりすぎたりするものNGです。
「撮りたくなる」はあくまで参加ユーザーは、自分の投稿としてフォロワーに見られますので基本的にフォロワーに喜ばれないような、写真は撮りたくありません。「撮りたくなる」写真はどういったものかは担当者が自社にあったアイディアをねる必要があります。
例えばベネッセが行っている、こどもちゃれんじのしまじろうと連携させてたキャンペーンがあります。このキャンペーンは自分の子供が「靴がはけた」「歯磨きができた」など子供の「成長」と「成功」がテーマとなっています。
子供の成長は写真に残したいものですし、成功した瞬間の感動を記録として残したいと思う親が「撮りたくなる」ときでもあります。またいいねがもらいやすいので、ユーザーのモチベーションにもつながります。
その他のキャンペーン
そのほかにも女子高生からInstagram上で流行っている「バトン」を利用したバトン型のキャンペーンや、写真加工アプリとコラボして自社のロゴやブランドを簡単に使用できるようなコラボキャンペーンなど様々なキャンペーンがあります。が自社ブランドのイメージとターゲットにあった方法を熟考する必要があります。
https://japan.cnet.com/article/35093065/
キャンペーン効果の測定方法
キャンペーン効果を日々測定する必要があります。一番簡単な方法はキャンペーン用の独自ハッシュタグの投稿数ですが、それ以外にもコンバージョンとして測定したい数値もあると思います。各ツールで何が測定できるのかを紹介します。
Google Analytices
Google Analyticesではそのままの状態ではインスタグラムのリンクからWebサイトへユーザーが訪れた場合、参照元情報が残らないのでそのままではインスタグラムからの流入数を調べることができません。
インスタグラムからの流入を残すにはGoogleAnalyticesのキャンペーンを使用する必要があります。
Instagram インサイト
2016年8月にリリースされた純正の解析ツールです。ただしインサイトを使用するには下記の3つが必要になります。
- Facebookアカウント
- Facebookページ
- Instagramのビジネスアカウント
インサイトで確認できることは下記ですがスマホからしか確認できないため、効果測定としては非常に使いづらいです。なぜPCでも閲覧できるようにしないんでしょうか…。
週毎の数値確認
・リーチ
・インプレッション
・プロフィールビュー
・Webサイトクリック
投稿の数値確認
・インプレッション順
・リーチ順
・アクション順
・いいね!順
・コメント順
フォロワーの確認
・男女比
・年齢層
・位置情報
・アクティブな時間帯
Aista
アイスタはNotari株式会社が運営するInstagram専用の分析ツールです。機能としてはハッシュタグ分析から投稿時間帯など様々な機能がありますが、プレミアム版は約30万円と高額です。社内の予算とキャンペーンの規模によって導入するか検討する必要があるでしょう。https://notari.co.jp/aista_premierelp/
ICONSQUARE
ICONSQUAREは海外製のInstragram専用の分析ツールです。
フォロワーの推移や投稿時間の統計を調べられるだけでなく、どの投稿にたくさんいいねがついたかや今日誰にフォローされたかなどを一元管理できます。ツールも問い合わせも英語だけなのが少し難点です。
料金はリーズナブルに設定されているので、PLUSから開始してから検討していくといいでしょう。
- PLUSプラン:81ドル / 年
- ELITEプラン:261ドル / 年
- MASTERプラン:261ドル / 年
- CORPORATEプラン:990ドル / 年
まとめ
キャンペーンでインスタグラムを使用する場合、企業にとっては自社商品の写真やタグを多く投稿してもらうことが成功になりますが、ユーザーのほとんどは商品やサービスを投稿したいと思っていません。
あくまでネタ元としてや「こどもちゃれんじ」のようなユーザーが撮りたくなる仕組みを考えることが重要です。
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