Instagramの市場データ
世界のMAUが6億人を突破
2016年11月にInstagramの公式ブログで世界で6億人を突破したことが発表されました。ユーザー数は6ヶ月で1億のペースで増加しているとのことです。
国内のMAUが1600万人を突破
2015年の調査時点で1200万人で2017年では1600万人に増加。
利用頻度
2015年から月間アクティブ率が76.7% でしたが、2017年の現在では 84.7%と大幅にアップしています。
そのうちの54%が1日に複数回Instagramをチェックしています。
エンゲージメント率
Twitter → 0.11%
Facebook → 0.16%
Instagram → 0.37%
Instagramが重要視される理由
【その1】メインユーザーがF1層
インスタグラムはどういった方が使っているのでしょうか?インスタグラムのユーザー層は主に、「34歳以下の若者」で「70%は女性」になります。
そのユーザー層はF1層とも呼ばれ、とりわけF1層は消費意欲が旺盛で、新しいトレンドにも敏感なことから、多くの企業・マスコミの関心を集めています。海外旅行やブランド品を好み、自己投資を惜しまない。キャリアアップや子どもの教育にも熱心。ネットに関心が強く、口コミサイト、ファッションサイト、通販サイトを好みます。
【その2】購買につながりやすい
サイバー・バズがInstagramユーザーに調査した結果、Instagramユーザーの約9割が、投稿を見て商品を購入・検索したそうです。従来の広告ではタレントやモデルを使って訴求していましたが、Instagramでは「タレントやモデルなどの『有名人』」の投稿では35%で、「フォローしている友人や同僚の投稿」では50%のユーザーが商品購入をした経験があると回答しました。
【その3】フォローされれば継続的に訴求できる
Instagramがシェアなどの拡散機能が無いために、TwitterやFacebookと違い、ユーザーが見るフィードにノイズ(不要な情報)が発生しにくくあなたの投稿はほとんどの確率で見てもらうことができます。少ない頻度と高いクオリティーを維持できれば、フォロー解除もあまりなくとても好意的な関係を気づくことができます。
フォローしたユーザーが高い購買行動につながり、それを投稿したユーザーのフォロワーが認知して購買するというサイクルを作り出すことができます。
【その4】ライフスタイルに直結した訴求
Instagramで投稿される商品は、実際にユーザーが購入して使用してる写真がありイメージが湧きやすということがあります。またインスタグラムユーザー自ら面白く・かっこよく・おしゃれな写真を投稿するという文化があるので、自然とポジティブな印象を与える写真ができあがり結果的に商品イメージの向上につながっています。
Googleで検索した場合とInstagramで検索した場合を比較して見ました。
Google検索 – yogibo
Google 画像検索 – yogibo
Instagram ハッシュタグ検索 – #yogibo
どうですか?Googleでyogibo検索した場合は、商品自体の写真がほとんどですが、Instagramで検索した場合には商品に下記みたいな印象を受けたと思います。
- 子供のお気に入りクッション
- ハート型のかわいいクション
- おしゃれな家にもあうクッション
- 子供やペット一緒にくつろぐ
ユーザー行動を理解しよう
インターネット普及前 AIDMA
インターネットでのユーザー(消費者)がどういった行動で売上につながっていくのかを理解する必要があります。インターネットが普及スるる前はAIDMA(アイドマ)という法則がありました。AIDMA(アイドマ)の法則は、1920年代に米国のサミュエル・ローランド・ホール氏によって提唱され、一般的な「消費者の購買行動プロセス」として位置づけられています。
インターネット普及後 AISAS (2004年頃〜)
2004年に電通が提唱したAISAS(アイサス)について復習をしましょう。インターネットが普及することでユーザーは自らの意思でGoogle検索やAmazon、楽天などで検索して商品の情報や口コミ・レビューなどを調べることができるようになりました。そのため、従来の広告よりユーザーは購入前にSearch(検索)して、購入以後にShare(情報共有)するというユーザー自身が行う行動段階がふえていくことになりました。
- 「A」は、Attentionで、「注意」「注意喚起」「認知」。
- 「I」は、Interestで、「興味」「関心」。
- 「S」は、Searchで、「検索」。
- 「A」は、Actionで、「行動」。一般的に、リアル店舗かネットかに関わらず、購入や資料請求などのコンバージョンのこと。
- 「S」は、Shareで、「シェア」。
Instagramでの行う攻略マーケティング
さきほど説明したAISASをInstagramのみで考えた場合は下記の図のようになります。
上記の図ではみなさんがよくされている事を「基礎マーケティング」として、Instagram以外の機能での活用を考慮したものを「戦略マーケティング」としています。
基礎マーケティング
Instagramを通常に使用していてみなさんもよく気をつけて行っていることです。それは投稿のクオリティ・投稿頻度だったりハッシュタグをつけたり、ユーザーのコメントに返信してコミュニケーションをとったり、プロフィール欄を最適化したりされていいると思います。もしまだ基礎マーケティングもできていないようであれば、下記の記事をご覧ください。
戦略マーケティング
戦略マーケティングの項目は、あなたが意識的に行わないといけない行動になります。何度も言うようですがInstagramは拡散力がないが訴求力はとても高いSNSです。逆にいうと拡散力を補えば無敵だということになります。あなたのビジネスを成功させるためにも戦略マーケティングを覚えてフォロワーを獲得し、Instagramマーケティングの成功へと導いてください。
戦略マーケティングで行う7つの戦略
キャンペーン
キャンペーンを行うとAISASの全てのアクションを網羅することができます。Instagramのキャンペーンは各社色々なアイディアを出して行っていますが、よく使われる方法としては固有のハッシュタグを作成し購入ユーザーに参加を促します。参加したユーザーの中から抽選で商品がもらえるといったキャンペーンがよく使われています。
基本キャンペーンで行われているユーザー行動
Attension(認知)→ フォローしているユーザーがキャンペーン商品の投稿を行って認知する。
Interest(興味)→ 友達や身近な人が使っている商品はいいもの?とおもって興味を持つ。
Search(検索)→ 固有のハッシュタグを検索する。Amazonレビュー、Google検索などを行う。
Action(購買)→ 検索して、商品やライフスタイルイメージをみて実際にサイトで購入する。
Share(共有)→ 同じようにキャンペーンに参加したり、投稿したりする。友達のフォローがそれを見てコミュニケーションをとって話の話題になる。
上記で示したのは基本的なキャンペーンですが、リアルな場所で行うキャンペーンだったり様々な方法があります。アイディアが浮かばない人は、下記の海外のInstagramキャンペーン事例をご覧ください。
Attension(認知)にインフルエンサーを活用
こちらは少しコストがかかりますが、直接インフルエンサーに投稿してもらう方法です。やはりタレントやモデルなどの影響力は無視できません。また最近ではマイクロインフルエンサーの注目度も上がっています。
マイクロインフルエンサーの定義は決まっていないが、およそ約1万人くらいのフォローがいるユーザーのことを指すそうです。マイクロインフルエンサーの投稿はいいねの割合が8〜4%あるが、10万〜100万インフルエンサーでは2.4%、100万〜1000万では1.7%になるといいます。
つまり莫大なフォローをもつインフルエンサー1人より、マイクロインフルエンサーを100人集めるほうがいいねの割合が高いのです。ただこちらの調査は海外のものなので、まだまだ調査は必要です。
もし友達でマイクロインフルエンサーがいた場合は多少報酬を払ってでもお願いするべきでしょう。
Attension(認知)にアクションを活用
アクションとは実際にまだあなたをフォローしていないユーザーへいいね・フォローやコメントをするということです。この行為はInstagramで地道に営業活動を行っているようなものです。リアルな営業活動では門前払いやうっとおしがられますが、Instagraでは初めての接触が好意的ないいねやフォローになりますので、あなたのアカウントとの関連性が高ければ、好意的に受け止めてフォローしてくれます。
日本で初めて発行されてInstagramのマーケティング本「インスタグラム・マーケティング入門」の第3章「インスタグラム運用 – フォロワーの増やし方」にこう書かれています。
「いいね」や「コメント」をすると、相手のお知らせ画面にプッシュ通知が届きます。そこで初めてあなたのアカウントの存在を知ることになり、興味を持ってくれたらフォローしてくれる可能性があります。
この方法が実際どれくらい効果があったのかを検証した記事がありますので是非一度ご覧ください。
Action(購買)に広告を活用する
InstagramはFacebookに買収されていますので、Facebookデータを活用した詳細なター決ご設定を行うことができます。既存の顧客データを元に広告を表示させたいユーザーを抽出したり、既存顧客と似たユーザーを詐欺しだして広告を表示させることも可能になります。
その他にも、地域や、年齢、性別、言語、趣味・関心などGoogle Adwordsとはかなり異なったターゲット方法で、狙いたいユーザー層に直接広告を出すことができます。
またユーザーの投稿から外部リンクを設置することができませんが、広告に関しては投稿から直接外部リンクすることができるため、コンバージョンを計測しやすく、すぐに購買につながります。
拡散能力がない他のSNSからInstagramへ集客するようにしましょう。ただしInstagraで提供しているSNSをリンクして投稿することはせず、各SNSのユーザー層や特徴に合わせた投稿に変更して誘導するようにしましょう。
キャンペーンでも活用した方法ですが、購入したユーザーが商品を投稿することはユーザーのフォロワーへと共有されることになります。
例えばよく活用される方法としては、実店舗へ来店したお客様にハッシュタグを含めた投稿を行った場合、「コーヒーを無料でサービス」や「その場で消費税の8%OFF」などがあります。
Share機能がないので、ユーザーが自分たちでシェアする方法を編み出したのがリポストになります。リポストはInstagraの機能ではなく、リポスト用の専用アプリ【Repost for Instagram】というアプリもしくは【Repost & Regram for Instagram Free】を使って行います。
リポストされるとリポストしたユーザーの投稿に、リポスト元のユーザー名が投稿の写真と一緒に表示されるため、リポストしたフォロワーのユーザーはどのアカウントから共有されたのかひと目で分かるようになっています。
リポストはユーザーが直接苦労して行う分非常にコンバージョン率が高いので、ぜひともリポストされやすい投稿を研究してください。またリポストを使用したキャンペーンを行っている企業もあります。
まとめ
今回はInstagramのマーケティングをAISASにもとづいて紹介してみました。今回の記事であなたのビジネスにInstagramがどういった効果がありどういったユーザー行動に影響するのか整理できたのではないでしょうか?
いつも一生懸命クオリティの高い投稿を行っていてもフォロワーが増えないと思っている方などは、「戦略マーケティング」に力を入れて見てはいかがでしょうか?特にAttension(認知)を高めるキャンペーンやアクションはすぐに効果が出ておすすめの方法です。
最後になりますが、参考になったと思ったらシェアお願いします。
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